2020.07.08

持続可能な組織の現地化 タイ人管理職をグローバルレベルに飛躍させるチャンス

人材はビジネス創出にとって最も重要ですが人材を有効に活用するためには良いマネジメントシステムが必要です。これは、ジョブディスクリプション、賃金、環境や職務の将来性などを問いません。

或る会社のケースを見てみましょう。トヨタ社です。こちらでは他社と比べ物にならないほど人材管理が良く行き届き、タイ人と共に長らく歩んできた会社です。この度「Meeit.Biz」は、トヨタ・モーター・タイランド (Toyota Motor Thailand Co., Ltd.) 人事役員のプラパン・チャンワッタナポン氏に、人材管理の要と、グローバルレベルで通用するコーポレートイメージの創出方法について伺いました。

Talk about
プラパン・チャンワッタナポン氏
トヨタモーター(タイランド)株式会
人事役員

工程重視から目標重視へ

先ずご理解いただきたいのは、外国人との業務には、各国毎の独特の慣習や価値観により様々なスタイルや差異があるということです。日本人との業務に関しては、日本人は作業工程を先ず重視します。例えば、朝の出勤は遅刻しないか、就業中は熱心に取り組んでいるかどうか、夕方の退社は何時か、日中は業務の進捗状況を上司に報告したかどうかなどです。これらは工程重視(Process Oriented)と呼ばれています。ところが、新型コロナウイルス発生後、作業工程重視は、あまり実態に合わなくなりました。というのは業務の6割がリモートワークとなり、結果として、結果重視(Target Oriented)が、それに取って代わり、実態により合致するようになりました。

私にとっては、目標重視とは組織のニューノーマル(コロナ後の日常)みたいなものです。というのは業務の結果で判断すれば一目瞭然だからです。これは、更に業務で不要な工程を省く手法(Nice to have)でもあるのですが、品質管理及び検査は、従来通り存在しなければならないプロセスで、オンライン会議や抜き打ち検査を行うことで、自宅で作業している従業員がダレないようにしています。

目標重視スタイルの業務のメリットは冗長な業務プロセスを短縮化でき明確な業務目標に向かえることです(何のためか?誰のためか?その結果は?)。業務の優先順位をつけ、明確な検査工程があり、さらに重要なのは、所定時間内での結果があるという点です。

Fast Track for the Future

長年にわたりトヨタ社はタイ人管理職を常にドライブする方針を有して参りました。ご存じのように「タレントマネジメント」プロジェクトは、次世代の幹部候補生養成に向け、タイ人スタッフが早く成長できるチャンスを得る機会を広げました。でも、そこに到達するには参加者は他人よりも多くの業務を課せられるとか、困難な課題や一般的な業務とかけ離れた課題を与えられ、社内での全レベルのスタッフと関係を構築し、完璧な業務結果を達成するという様々な試練をくぐらなければなりません。更に、トヨタ社独自のカリキュラムである「リーダー養成プログラム(LDP)」にも参加することが求められます。これは各地域からの幹部候補生が一緒にカリキュラムを受け、一緒に課題をこなすことが求められるものです。

幹部候補生の評価は従業員の上司だけによるものではなく、同系統の関連部署の上司や同僚にも認められるべきものなのです。中でも一番困難な目標は直接日本の本社より一目置かれることなのです。

プロフェショナルモデルとブレークスルーサイロ

現代社会は目まぐるしく変化しています。特にビジネスに関してはより速い決断と取り巻く環境に配慮する必要があります。しかしながらその判断は全てファクトベースである必要があります。皆さんがビジネスを立ち上げようとしている事業者だと想像していただければ、どこを直ぐに改善しどのチャンネルに投資すれば自分のビジネスが将来に向け事業継続できるか実感できるでしょう。

現在多くの組織では従業員のサイロ思考スタイルの問題を抱えています(コミュニケーション不足や周囲の人物との関係を論じた思考法)。よって、新世代の管理職は、組織の活性化を図るためにはサイロ思考をすぐに止める必要があります。なぜならば、組織内の業務に関し、従業員は個人のスキル知識の持ち合わせ以外に周囲の人物とコミュニケーションを図る必要があり、さらに重要な点は、組織のトレンドに沿った様々なことを提案することが出来なければならないからです。

「新世代の管理職は考えることが出来、産み出すことに加え、
一心一体のチームワークの良き模範であらねばならない。」

人を尊敬する

トヨタ社の日本人タイ人の関係構築の大部分は、お互いに対して譲りあい、尊敬しあうスタイルより生じています。この点に関して、私は、当社の日本人従業員を称賛致します。というのは当社の日本人従業員はタイ人の文化を理解し、それに適応し、ソフトな態度を取ることでスムースに業務をこなしているからです。

時代を問わず、当社は地域社会を重視しております。どの国に進出しようとも、どの国に駐在員を派遣しようとも、従業員が駐在先の慣習への知識と理解を深めるべく、本社は従業員の研修を厳格に実施しております。更に「他者を尊敬する考え方」をトヨタ社の全従業員に根付かせています。これこそがトヨタが現在グローバル企業である強みと私が考える点です。

「先ず相手を尊敬することが大成功の始まりである。」

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